JSTQB Advanced Level シラバス(テストマネージャー)を読む その9.テストマネジメント編⑤
こんちは。未完の大器 ふっくら太郎です。
2017年8月26日(土曜)に実施されるJSTQB AdvancedLevel試験 テストマネージャー受験に向け、短期集中で、JSTQB Advanced Level シラバス(テストマネージャー)についての記事を上げていきたいと思います。
(仕事が山場で間に合わぬ!)
今回は、「テストマネージメント」編の最終回になります。
「2.7 テストのビジネスバリュー」から「2.9 業界標準適用のマネジメント」までを、読み解きたいと思います。
[JSTQB AdvancedLevel テストマネージャー シラバス]
・ISTQBテスト技術者資格制度
Advanced Level シラバス 日本語版 テストマネージャ Version2012.J03
http://jstqb.jp/dl/JSTQB-Syllabus.Advanced_TM_Version2012.J03.pdf
2.7 テストのビジネスバリュー
- テストがもたらすビジネスバリュー
・定量的な価値
→リリース前に予防、修正する欠陥の検出
→リリース前に判明する結果の検出
(検出のみ。問題内容と回避策はドキュメント化して管理している)
→テスト実行によるリスクの軽減
→プロジェクト、プロセス、プロダクトステータスについての情報提供
・定性的な価値
→品質による評判の向上
→計画化されたリリース
→確信度合いの向上
→法律上の免責、システムが果たすべき使命が台無しになるリスクの軽減
→生命損失のリスク軽減
- 品質コストの分類
品質コストの分類 | 内容 |
予防コスト | 保守性の向上や堅牢性の向上に必要なコスト(開発者の教育費など) |
評価コスト | テストケースの記述、テスト環境の構成、要件のレビュー。 |
内部失敗コスト | 提供前の、テストまたはレビュー期間中に検出した欠陥の修正。 |
外部失敗コスト | 顧客に提供した欠陥ソフトウェアに関連するサポートコスト。 |
- ビジネスバリューの算出方法
・テスト予算の一部は、評価コストで、残りは内部失敗コストになる。評価コス
トと内部失敗コストの合計が、外部失敗コストを下回っていれば、顧客に対し
て、テストのビジネスバリューを提示することができる。
2.8 分散テスト、アウトソーステスト、およびインソーステスト
- 分散テスト
・複数の地域で行うテスト活動。
- アウトソーステスト
・同じ企業の従業員でなく、プロジェクトチームと同じ地域にいない人たちによ
って、1つの地域または複数の地域で実行するテスト活動。
- インソーステスト
・テスト活動を、プロジェクトチームと同じ地域に存在するが同僚の従業員でな
い人々によって実行するテスト活動。
- 分散テスト、アウトソーステスト、およびインソーステストで注意すべき事項
・コミュニケーション方法、テストの使命、業務内容、提出書類等に対する要望
を十分にまとめておくことが必要。
・コミュニケーションされる情報の種類、コミュニケーション方法を決めてお
く。
・全てのテストチームで同一の方法でテストを行うようにする。
2.9 業界標準適用のマネジメント
- 標準の情報源
種類 | 主な規格 |
国際標準または国際的な標準になることを目的としたもの | ・ISO 9126(ISO 25000に改訂中)、ISO 12207 [ISO12207]、ISO 15504 [ISO15504]など。 ・IEEE 829 [IEEE829]やIEEE 1028 [IEEE1028]など。 ・CMMI®ソフトウェアプロセス改善フレームワーク ・PMBOK、PRINCE2®、およびITIL® |
国内標準、たとえば国際標準を国レベルで適用したものなど | BS-7925-2 ・BCS(British Computer Society)が策定した「Standard for Software Component Testing」という規格。 |
ドメイン固有の標準、たとえば国際標準または国内標準を特定のドメインに適合したものや、特定のドメイン向けに作成したもの | ・航空関連システムのドメイン →米国連邦航空局の標準DO-178B(およびEU版のED 12B) ・医療システムドメイン →米国食品医薬品局(FDA)のTitle 21 CFR Part 820 [FDA21] |
まとめ
- とくにナッシング。テストマネージメントは、全体通して、読み解くというより単語の羅列で終った感が強い。